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とにかく南の料理にはトマトがいっぱい。量もたっぷり。アンティパストからセコンド、コントルノ(つけ合わせ)に至るまで、そのまま食べたり、焼いたり、ソースにしたり、文句なしの主役扱いなのです。
「トマトは私たちにとって“ナンバー1”の食材なの」
ぺトリさんの奥様は、そうおっしゃいました。なるほど! これって、南イタリアを代表する意見と思ってもいいのかもしれませんね。
最後に奥様に秘伝のトマトソースの作り方を教えていただきました。
「にんにくをオリーブオイルで炒め、きつね色になったところでプチトマトとパッサータ(トマトピューレー)を入れて、バジル、塩を加えて煮込むだけ。簡単でしょう? マリナーラ(船乗り風)ならバジルの代わりにパセリを、ピッツァイオーラ(ピッツァ料理人風)ならオレガノを使えばいいのよ」
なんと、香草を変えるだけで、ソースの名前も用途も変わってしまうんですね! 驚きです。
閑話休題
ペトリさん一家とのひとときで感心したのは、90歳を過ぎたおばあさん(=ぺトリさんのお母さん)のそばに必ず誰かが一緒に居て、思いやりを持って会話していたことです。とりわけ、若い男性たちがごく自然にそうしているのがとても印象的でした。集まった誰もが楽しく食卓を囲み会話をする。「マンジャーレ・カンターレ・アモーレ(食べて、歌って、愛して)」の精神は、こんなところに表われているのですね。最近よく言われる「QOL(Quality of
Life:生活の質的向上)」という点で、わたしたち日本人はイタリアの食卓に学ぶことが多いかもしれません。
〜最後に〜
こうして、トマト紀行最終回はにぎやかに幕を下ろしました。
北から南までイタリアを旅して、ご当地ならではのイタリア料理をたくさんご紹介してきました。そして、あらためてわかったこと。
トマトは、その土地に合ったそれぞれの楽しみ方ができる、つまり、どんなふうにでもアレンジできる万能選手なんですね。
やっぱりトマトって、すごい。そして、おいしい。
日本の食卓でも、日本ならではのトマト料理がこれからもたくさん誕生し愛されていくことでしょう。
6回に渡るこのトマト紀行を通じて、トマトが皆さんにとって、もっともっと身近なものになりますように。ご愛読、ありがとうございました。 |
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| 90代とは思えないほどお元気なぺトリさんのお母さま。 |
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| 職場では強面のぺトリさんも、夏の別荘ではすっかりリラックス。 |
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| 美しい娘さん、旦那さま、赤ちゃんの幸せ家族。 |
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