中国では「陰陽五行説」にしたがって「すべての物は木・火・土・金・水の五つからできている」とされていました。そこで四季も、春は「木」、夏は「火」、秋は「金」、冬は「水」としましたが、「土」が残ってしまったため、各季節の終わりの18日余りに土をあて「土用」としたそうです。つまり、春夏秋冬それぞれに土用があるのです。
各季節の土用はいずれも「季節の変わり目」で、体調を崩しやすい時期です。夏の土用の丑の日に鰻を食べるのも、精力がつくものをということから始まったとか。では秋の土用には何を食べるのかというと、夏が終わって弱った消化機能を高めるキャベツ、南瓜、人参、カブなどの野菜や、豆類、粟などの穀類がよいそうです。
キャベツはビタミンCがずばぬけて豊富。そして特筆すべきはビタミンU! これは、胃壁の粘膜を丈夫にし、胃や十二指腸の潰瘍の発生を抑制する働きがあります。キャベツの原生種は、グルメで有名な古代ローマ人も胃の調子を整えるために好んで食べていたそうです。おいしいもの満載の秋を楽しむために、「秋の土用」には優しい野菜料理で体調を整えましょう。