「ピッツァ職人になるのは、小さい頃からの夢だったんです。家の下にあったピッツェリアに通っては、職人さんたちがピッツァを作るところを見せてもらっていたんです。小麦粉がピッツァに変身していく過程を、うっとり眺めていましたね。念願かなって、17歳でプロとして店に立ち、ピッツァを焼き始めました」
と、語るフィリッポさん(愛称ピッポ)は、日本にやって来て4年め。すでに日本語もペラペラ、ひと目で誠実さの伝わってくる好男子です。
「イタリアのピッツァといえば、生地がもちもちしたナポリ風と、カリッとしたローマ風が有名ですが、生地はお店や職人によって全然違うんです。僕のはどちらかというと厚みがあって柔らかいナポリ風かな。自分なりのピッツァに自信が持てるようになったのは、食べてくれるお客さんたちのおかげです」
イタリアではお家でもピッツァを作ったりするんですか?
「ええ、作りますよ。お店のような立派な釜がなくったって、おいしいピッツァを作ることはできるんです。大切なのは、しんぼう強く生地を寝かせること(生地を前日に作っておくのも手)、オーブンの適温を保つこと、それから良い小麦粉を使うこと。2、3度失敗したって、次からは必ずうまく作れますからご安心を!」
「イタリアではひとり一枚ピッツァを食べるのが当たり前。お昼ごはんや夕食に、簡単な前菜とビールや白ワインでいただく。日本の方々は少しずつ色々なものを食べるのがお好きですから、旬の具材をできるだけたくさんのせるといいでしょう」
美味しいピッツァは“想像力”から生まれる、というのがフィリッポさんのモットー。伝統のレシピに、あなたのオリジナリティを加えることで、味わう楽しみがどんどん広がります。年末年始のパーティでは、ぜひとも手作りピッツァに挑戦してみてくださいね。