そして待ちに待ったポルチーニきのこが八百屋さんの店先に並ぶのももうすぐ。
一つ二つと慎重に品定めしているお客さんの姿がみられます。今回ご紹介したメニューのようにリゾットに入れたり、パスタやフリット(イタリア式フライ。天ぷらにも似ています)で頂きますが、大物はフライパンにオリーブオイルとバターを溶かしてステーキに……といろいろなバリエーションで旬の味覚を楽しみます。
10月中旬頃からは大きな栗(カスターニャ)がお目見えします。 街の通りには屋台の焼栗屋さんがたくさん登場。6個で300円位、温かい石焼きの栗の袋を受け取ると冷えきった指先も温まり、ポケットに入れたホクホクの栗を食べて体も温まり一石二鳥という訳です。この焼き栗で作るプリンは夫も大好きなのでレシピをご紹介します。是非お試しください。
11月にはイタリアが世界に誇る白トリュフの収穫祭がコラッツァーノ・ディ・サン・ミニアート(CORAZZANO DI SAN MINIATO)で開催されます。
ピエモンテ州・アルバの白トリュフ祭が有名ですが、私は家から近い(車で1時間)という事もあり、値段も手頃で素朴なコラッツァーノの方に毎年通っています。収穫祭の時だけ町の教会がレストランになり、ボランティアの人々がカメリエーレ(給仕人)になります。クロスティーニ2種+生ハム+サラミ2種、白トリュフのタリエリーニと地元の新酒ワイン、で一人25ユーロです。
もう少し白トリュフ多めだと嬉しいのだけれど……このお値段では超良心的ですね。
そして11月後半からオリーブの収穫と共に新しいオリーブオイルが搾られます。フラントイオ(frantoio)というオリーブオイル専門の搾り工場はこの時期24時間体制で農場から運ばれてくるオリーブを手際よくさばきます。収穫した農場のカートンごとに名前を付けて、搾られる時間を算出して知らせます。(去年私達の農場は午前2時でした)その時間にフラントイオに再び出向き、自分のカートンかどうかを確認し搾り開始です。大きなオリーブオイル缶を搾り出される口に置き、終了したら持ち帰るというイタリアにしては大変合理的なシステムです。
美味しい新オリーブオイルをたっぷりかけて秋の野菜を是非召し上がってください。
トスカーナの秋は「食欲の秋」「恵みの秋」です。美味しい食材に囲まれて、心から幸せを感じる季節でもあります。
今回ご紹介しているトスカーナの家庭料理もいつも私が作っているとても簡単に出来るおすすめのメニューです。皆様にもご活用頂けましたら幸せです。