「南ドイツのシュトゥットガルトで1年間、修業しました」と穏やかに語る島野匡二シェフは、ドイツに渡る以前にも、国内のドイツ料理店で働いていたという、その道のベテラン。シュトゥットガルトは、フランスのアルザス地方に近く、食文化もその影響を受けているのだとか。
「ドイツ料理に惹かれたのは、まず他人と違うことをしてみたかったから(笑)。それから、シンプルさでしょうか。食材本来の味を活かした素直な調理法が、日本人の口に合うんですよ」
シェフの言葉どおり、ご紹介いただいたお料理はどれも、手軽に作れるのに味わい深く、私たちの舌にしっくり馴染むものばかり。「肉料理なら豚肉が中心。魚なら、港のある北部では海のもの、南部ではニジマスなどの川魚、それに鰻もよく食べますね。
今回は、ドイツ全土でよく食べる料理をベースに、トマト味にアレンジしてみました。日本と同じで、ドイツでは各国のさまざまな食材が手に入りますから、皆さん、うまく食卓に取り入れています。トマトは煮込みのほか、生のままサラダに使うことが多いようですね」。
ドイツの代表的な食べ物といえば、ソーセージなのでは?
「ソーセージは、どちらかというとファーストフード感覚。町中のいたる所に屋台があって、気軽に食べられるんです。ソーセージを切ってケチャップとカレー粉を入れた“カレーブルスト”も伝統的な1品。僕も修業時代によく食べていました」。
お店でも、本場からの直輸入ソーセージは看板メニューのひとつ。
最後にシェフからのメッセージ。
「ドイツ料理は奥が深いんです。ビールやワインもおいしいですし、もっともっと親しんでいただきたいですね」